2015年7月30日木曜日

昨今話題のBRTについて

私が今回、JR東日本が復旧を断念した気仙沼線、大船渡線のBRTを巡検した内容を少々書いてみようかと思います。
地理研ファンなどで発表するものかもしれませんが・・・。
少々長文ですが斜め読みでも構いませんのでどうぞお付き合いください。

BRTや専用道の運行区間なんかはWikipediaとかのほうが詳しく書いてあると思うのでそちらを参照してください。
さて、今回のBRTの不通区間の行く末については①鉄道での復旧、②BRTでの復旧、③路線バスへの転換の3種類があると考えられます。
①の鉄道での復旧を基準に見ていくと、そのメリットは主に、
1、大量輸送(貨物を含む)
2、定時性の確保
3、高速度での運行
4、鉄路の接続による効率アップ
5、(JRでの復旧前提で)運賃が安い
の4点が考えられるかと思います。
この4点について考察したいと思います。
まず、1の大量輸送ですが、過去には京福越前本線の代行バスが輸送不能になった例がありますが、現在BRTで問題なく運行されているのを考えるとあまり関係なさそうです。
また、BRTになってから高頻度運転が実施され、利便性が向上したのでむしろ良くなったとも思います。

次に2の定時性の確保ですが、これにはある程度期待できる面もありますが、BRTの専用道でも達成できますし、国道においても渋滞はほとんどないのであまり影響はしないのかなと感じます。

3の高速度での運行ですが、これが最も大きい点ではないでしょうか?一般道での最高速度は60km/hですが、気仙沼線・大船渡線ともに鉄道での最高速度は85km/hですので最高速度では25km/hの向上が期待できます。
震災直後の2011年3月12日改正の時刻表ですと、大船渡線の気仙沼~盛で最速59分、気仙沼線の気仙沼~柳津で最速53分での運行でした。
現在では大船渡線気仙沼~盛で1時間30分前後、気仙沼線気仙沼~柳津で2時間前後での運行になっています。
また、鉄道では踏切では鉄道が絶対的に優先なので、問題なくそのままのスピードで通過できますが、BRTでは法的には道路交通法で対等な立場となるため減速や一旦停止を余儀なくされます。
さらに、線形の良し悪しで速度も変わってきます。
特に気仙沼線は開業も遅く、線形が良かったため最高速度の差がダイレクトに効いていると考えられます。気仙沼線はトンネルが多く、断面の狭い単線トンネルだとバスだとぶつかる可能性があり、あまりスピードが出せませんが、鉄道ではぶつかる危険がないので最高速度まで出せます。
逆に線形の悪い大船渡線では、専用道を使用するよりも国道や三陸道を使用するほうがスピードが速くなるとも言えます。

4の鉄路での接続による効率アップでは、両路線とも貨物営業は廃止されているため貨物でのメリットはありません。
また、旅客でも既に高速バスへの転換が進んでいますが、現時点ではまだ鉄道での復旧をした際には時間的には鉄道に分がありそうです。
鉄道では仙台~気仙沼2時間、仙台~大船渡3時間。高速バスでは前者2時間50分、後者4時間。
しかし、直通運行しなければ意味がなく不可能に近いかと思われます。
また、現在建設中の三陸自動車道が開通すれば劇的に構図は変化するでしょう。

5の運賃の安さですが、現在のBRTでも運賃はほぼJR時代の物が踏襲されています。BRTでも実現可能と言えるでしょう。
しかし、現在は鉄道の仮復旧という位置づけですが、もし鉄道が廃止されてしまえば大幅な運賃アップの可能性があります。
これは、新幹線の並行在来線問題ともつながるものがありますが、長距離輸送ではさらに競争力が落ちることは必至です。

以上の5点を考察すると、鉄道での復旧は金銭的にまず不可能(と言っても、国立競技場半分の値段ですが・・・。)。
BRTでの復旧は気仙沼線では国道よりも線形がいいため、速達性での効果あり。大船渡線では専用道の線形が国道よりもよくないため、あまり効果はなし。
路線バスでの復旧は運賃の問題あり。

このようにまとめられるのではないでしょうか?

しっかり、結論を述べる必要もあるかと思いますので、あくまでも私自身の意見ですが・・・。
気仙沼線→BRTで復旧。仙台からの高速バスも専用道経由にすれば速度向上も望めるのでは?
大船渡線→路線バスでの復旧。少なくとも、専用道で復旧する意味はあまりない。運賃の据え置きが課題。
と、結論づけられると思います。

ちなみに私の持論ですが、鉄道のメリットとして上記5点の他に、広告塔としての役割もあると考えています。
「駅」のない街は時刻表に載ることはなくなり、各駅の運賃表、時刻表から名前が消えることになります。
特にJRの路線は日本全国で乗り方や時刻表の見方、乗換検索サイトへの登録などのコンセンサスが得られています。
また、全国の駅や旅行会社からその「街」への切符を買うことができる全国共通のネットワーク(MARSシステム)が構築されています。
高速バスでもインターネットから買うことができますが、全国の高速バスを集めた「時刻表」なるものは存在しません(?)し、予約システムもまちまちです。
自分で検索することなく、駅で「~行きの切符が欲しい」と言えば、その切符が出てくる安心感は想像以上に大きいことなのかなと思います。
この問題は少なくともJRが運行するBRTであれば克服できるのかなと考えています。


以上長くなりましたが、今回はこの辺で。

意見なんかがありましたら、どうぞコメント欄へお願いします。
出来る限りお答えします。

文責:部長 江原



気仙沼駅

大船渡線

大船渡線盛駅のBRT終端部(線路は岩手開発鉄道)

気仙沼線


気仙沼線本吉駅跡

気仙沼線

気仙沼線柳津駅

2015年7月17日金曜日

2015年度前期総会


7月15日(水)に、清心館507にて前期総会が行われました。
総会の議題は入部希望者の承認と規約の改正で、どちらも全会一致で承認されました。この総会で、仮部員だった私共1回生2人が新たに入部を承認され、正式に地理研部員となりました。

なお、地理研の部員は入部と同時に会計局か外務・内務局に配属されることになっています。会計局とは、部の予算をできるだけ多く立命館から頂くために奔走し、そして部のお金一元的に管理する部署です。外務・内務局とは、他大学の地理サークルとの交流を企画し、例会の議事録の作成など日常の業務を担当する部署です。どちらも少ない人数で回しているため、即戦力として1回生にも仕事を任されるようです。めんどくさそうな仕事ですが、部を維持するために必要不可欠なので、頑張ろうと思った次第です。

総会後、かねてからの懸案事項と聞かされていた、部室内の大掃除を始めました。大掃除をしていると、なんと昭和10年代の地理雑誌や、歴代地理研OBの方々の遺した活動記録などが多数発掘されました。
当サークル、少なくとも戦後すぐ、一説には戦前からあるらしく、今では小さなサークルですが、一時期には数十人もの部員を擁する大サークルだったらしいので、所蔵品の数は膨大なのです。

総会は終了しましたが、もちろん部員は年中募集中です。地理学関連の蔵書は図書館並、部長はGISのプロなので、大学の講義を聞いて地理に興味が出た方、GISについて授業でやるよりも深く知りたい方、ぜひ当サークルにお越しください。今後とも地理学研究会をよろしくお願いします。
文責:柿木 原口

2015年6月1日月曜日

5月30日 新歓コンパ



どうもみなさんこんにちは。

去る5月30日(土)、祇園円山鳥久にて新歓コンパを執り行いました。

今年度は1回生が2名入会してくれました。

当日参加してくださったOBの皆様、またお返事はがきに記入してくださったOBの皆様、新入生を歓迎していただきどうもありがとうございました。
また、昨年度の報告として参加者の皆様には「THE CONTOUR Vol.52 敦賀」を配布させていただきました。これもOBを初めとした関係者方々のご支援のおかげであると思います。この場を借りて感謝申し上げます。


さて、今年度の調査地は大阪府北摂地区に再決定いたしました。
新歓行事もとりあえず終了しましたので、今後コンター発行に向けて研究活動を本格的に進めて行く所存ですが、新入部員は年中募集中です!
これからも立命館大学地理学研究会をよろしくお願いいたします。


文責:部長 江原

2015年5月5日火曜日

4月30日 新歓講演会

 去る4月30日(木)、新歓講演会を行いました。

 


本ブログでも告知したとおり、平安女学院大学准教授の井上学先生にご登壇いただきました。
新入生に向けて、地理学の大切さや大学時代にサークルに参加することの重要性などを中心にお話いただきました。
ご自身の体験も交えて楽しくお話いただいたので、新入生の皆様にもわかりやすい内容であったかと思います。上回生である我々にとっても大変勉強になりました。

また、今回の新歓講演会は、新入生だけでなく地理研OBの先生方や他サークルの方など様々な皆様にご参加いただき、嬉しい限りです。

ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
そして、この場を借りまして、我々の依頼を快く引き受けて素晴らしい講演をしてくださった井上先生に厚く感謝申し上げます。



新歓企画は終わりましたが、地理研ではまだまだ会員を募集しております。
少しでも興味を持たれた方はぜひBOX303へ!!

文責:外務 知念

2015年4月27日月曜日

4月26日 新入生歓迎巡検



2015年度も新歓巡検を開催することができました!
今年は新入生のほか京都大学地理学研究会の方々にもお越しいただきました。
ご参加いただいた皆様に感謝を申し上げます。

さて、今回は広沢池→清滝→鳥居本→嵯峨→嵐山→松尾のルートで巡検をを行いました。
幸いなことに天気にも恵まれ、快適な1日を過ごすことができました。



新入生にフィールドワークの魅力が伝えることができたかと思います。
引き続き4月30日には新歓講演会が開催されます。
皆様のご参加をお待ちしています!
以上で新入生歓迎巡検の報告とさせていただきます。
文責:河合

2015年4月22日水曜日

新歓巡検と新歓講演会のお知らせ


1回生のみなさん、大学生活には慣れてきたでしょうか?
もし、この記事を見ている1回生がいるとすれば、入学して強制的に買わされるTシャツやパーカー、そしてマルチ商法まがいの食券売りに大学生活の意義を見出せていないことでしょう。
そうですね新歓祭ですね。
こんな、高校の文化祭まがいの活動なんかせずに、学生の本分である研究に没頭してみませんか?

さて、地理学研究会では新歓企画と銘打って花見という名の巡検をしましたが、まだあと2つも企画が残っています!

まず1つ目、新歓巡検

◆日時 4月26日(日)10:40 立命館大学正門前集合

行先は、広沢池~嵯峨~嵐山~松尾です。
観光地を地理的に考察してみませんか?
もちろん参加無料です。


そして2つ目、新歓講演会
演題:「俺たちの地理学がこんなに素晴らしいわけがない」
講師:平安女学院大学国際観光学部 准教授 井上学

◆日時 4月30日(木)18:30~19:30

◆場所 清542号教室

こちらも参加無料、事前予約不要です。
出来れば当研究会E-mailアドレスに参加の旨を伝えていただくと助かります。


講演会チラシ



文責:部長 江原

2015年4月15日水曜日

新歓企画の花見(OIC・元茨木川緑地)に行ってきました!

写真1 おおさかいばらきキャンパス(OIC)A棟およびOICとボーダレスの岩倉公園

4月12日(日)に、毎年の嘉例の如く、新歓企画として花見に行って参りました。
 とは言いましても、昨年までは滋賀県草津市は草津川に花見に行っていたのですが、草津川が顕著な天井川(そのため新しい河道がつくられ、JR東海道線が河床の下を隧道でくぐる旧河道は廃川になっております)という地形的特徴のみで選ばれていたため、今年は別の処に花見に行こうか、という案が出たのであります。そこで、今春開校と相成りましたわれらが立命館の新キャンパス、おおさかいばらきキャンパス が付近にございます茨木川もまた、天井川のため廃川となった旧河道を桜並木ある緑地としたことに行き着いて、今回は新キャンパス巡検と花見を兼ねた企画となりました。
 ルートとしては、
阪急南茨木駅→OIC→イオン茨木(買い出し)→元茨木川緑地→阪急茨木市駅
となります。
 11時に阪急西院駅集合ということでしたが、何を思ったか筆者は10時集合と勘違いして、10時前に慌てて西院駅に行ってしまい、駅前のマクドで時間つぶしをしておりました。これも、幾度の遅刻を繰り返した筆者に報いが及んだのだと思い、おとなしく皆様の到着を待ちました。
 今回花見に来てくれた新入生は、すでに入会を決めてくれている彼1人のみで、私どもが昨年花見に参った際の4人とは比べるとさびしい印象こそ受けますが、何はともあれ花見に出発です。
 西院駅の地下プラットホームに滑り込んだ準急電車は最新鋭の1300系、中速域からの滑るような加速が持ち味で、上牧と高槻市の間あたりから本領発揮していたような気がします。
 大阪モノレールとの乗換駅である南茨木駅で降りますと、中央環状線(大阪府道2号線)・近畿自動車道・大阪モノレールに沿ってOIC・JR東海道線方向へと歩きます。途中、「ビジネスホテル」との主張もむなしい「休憩料金のあるホテル」が南茨木駅からOICまでの「通学路」にあって度肝を抜かれましたが、後から越してきたOICよりこちらのホテルに分はあるでしょう。
 10分ほどでしょうか歩きますと、OICに到着です。
写真2岩倉公園 ご案内  一体化した敷地がわかる 避難地としての設備の充実?
写真1・2をご覧のとおり、OICと茨木市が整備しました岩倉公園はほぼほぼボーダレスになっていまして、地面に置かれた「これより先は立命館大学の敷地です」から続く注意文もどれほど実効性を持つかははなはだ疑問があります。
 
写真3 「これより先は立命館大学の敷地です」
写真4 スタバもあるよ
 
写真5 A棟の案内
 OICはA棟とB棟、2つの学舎からなり、B棟は「立命館いばらきフューチャープラザ」と称して、大ホール、OIClibrary、茨木市商工会議所、スタバなど大学施設と地域の連携を狙ったような学舎になっています。A棟は政策科学部、経営学部、将来の総合心理学部、セブンイレブンが入る 学舎です。
 我々衣笠に残る学生ら、最大の関心事は「どれだけOICに図書を持っていかれたか」ということです。 にわかに「こんな本まで持っていかれた」と学生内で不評が立っておりますが、少なくとも地理関係の書物に関しては調査をしました。
写真6 きれいな図書館 まだ書架はスカスカ

写真7 地理学関係図書のある書架 「え?こんな本まで?」
 とりあえず複数所蔵する図書から選んでみたのでしょうか、明らかに不作為抽出をしたような、少なくとも地理学には明るくない人間が選んだようなラインナップに一同苦笑の限りでありました。
 地理学における文献渉猟のバイブル、地理学文献目録の、第7集(1977年~1981年)だけOICに持っていって何の役に立つのか私には正直理解できません。
 綺麗なキャンパスの中で、綺麗でない立命館の実情が良くも悪くも垣間見える感がありました。
 「新築やん、スタバがあるでウェーイ」と浮かれているそこのOIC生のアナタ、すごくアホっぽく見えますよ。
写真8 元茨木川緑地の桜並木 様々な品種があって面白い
 写真9 新庄ガード下(かつての茨木川を渡る橋梁)
写真10 茨木市役所と茨木童子(鬼)の像
 OICを後にして、線路を挟んだ向かい側の茨木イオンで買い出しを行い、一路来た道を戻って阪急よりも南東方の元茨木川緑地へ参りました。
 元茨木川緑地は、ソメイヨシノだけではなく、御衣黄や欝金といった珍しい品種まで様々な品種が植えてあり、ソメイヨシノが散った後も比較的長く花見を楽しめる名所であります。
 歩いた限りでは、緑地と、緑地に沿うバス通りの二車線道路がどうもかつて茨木川だったようです。緑地・道路のあたりが周辺より小高く、交差点から見ると、東西両側の道路が下り坂になっており、周辺の標高が低くなっているのがわかりました。
 阪急京都線の新庄ガード下をくぐり、茨木市役所と茨木神社の向かい合う交差点まで元茨木川緑地を北上し、阪急茨木市駅に着きました。
 写真11 阪急茨木市駅西口 阪急・近鉄・京阪の三社がバスを乗り入れる
写真12 阪急茨木市駅河原町方ホーム
 茨木市駅周辺は、わりとよくある大都市近郊の主要駅の駅前といった感じの雰囲気で、個人的には地元に程近い福岡の西鉄大橋駅や西鉄久留米駅の駅前を彷彿とさせました。夕方16時頃には解散となり、筆者はバイト用の革靴で一日歩き回って足の裏にできたマメを痛がりつつ、夕方のバイトへと直行しました。
 今後は、草津と茨木を隔年で花見に行くのが良いのではないでしょうか。
 以上で今年の新歓花見の報告といたします。長文失礼いたしました。
文責:平成27年度会計 曽和