立命館大学文学部地域研究学域の新入生が買うべきPCとは...?【2022年版】

立命館大学に合格し、入学を決められた新入生の皆様、おめでとうございます!

今回は、立命館大学文学部地域研究学域において、4年間の講義・研究のためにどのようなPCを用意するべきか、地理学研究会がお伝えしたいと思います!

PCは、大学生活において、そして、地域研究学域においてとりわけ重要な道具でありながら、入学前に本来なされるべきアナウンスが無い、ということにかねてより筆者は疑問を感じておりました。

そこで、地理学研究会より、これからPCを用意する方向けにPCの重要性と選び方を
お伝えいたします!

1:そもそもPCって要るの?
要ります。断言致します。

まず、大学生活においてPCが欠かせない場面として、

 ①:履修登録など大学関連の手続き
 ②:ZOOMなどへの参加
 ③:レポート・課題、研究の作成や提出
 ④:オンライン上でのサークル活動
 ⑤:就職活動
 ⑥:卒論作成

が主に挙げられます。

一応、タブレット・スマホがあればできなくはないこともありますが、タブレット・スマホでは対応できない場面、タブレット・スマホではやりづらい場面など、多々出てきます。

スマホでは、授業資料や課題などの管理・大容量データの保存が難しく、画面が小さいので長時間の作業にも不向きですし、何千字という長文を書かねばならない場面で、スマホの入力では非効率です。就活のWebテストは、PCでしか解けないことがほとんどです。

勿論、タブレット・スマホにも多くの利点はあります。しかし、PCとスマホを使い分けることで、より有意義な大学生活を過ごすことができます。

PCが要るのはわかったけれども、自前のPCまで買う必要があるの?と思われる方もいるでしょう。確かに、大学にも共用PCは何百台とありますし、自宅生の方なら家族と共用のPCがあるかもしれません。

しかし、共用のPCは、本当にあなたが必要とする肝心の時に使えない可能性があります。レポートや卒論の締切間近の頃は、どこのPC教室も大混雑ですし、家族用であっても何らかの事情で使えないことも出てくるでしょう。自前のPCがあると、必要な時にPCが利用できず困るといった事態を避けられるのです。

さらに、現代社会で大卒者として就ける仕事というのは、PCの操作ができることが前提になっています。基礎的な操作から教えてくれる講座も学内にはありますから、大学4年の間に、将来のことを思って、PCの操作くらい慣れてしまいましょう!

2:どんなPCが良いの?
4年間使い続けられる性能で、かつ持ち運びやすいものを!

「ネットとオフィスソフトが使えれば十分」という状況であれば、比較的安価かつ最低限の性能を備えたPCでも問題はないかと思われます。一般的な文系学生向けのパソコンとして紹介されているものにはこういったPCが多いです

ただし、地域研究学域では
GIS
という、様々なデータを基に地図を作るアプリケーションを扱う機会が多いです。

GIS自体の使用が地域研究学域において必須!という訳ではありませんが、地域研究学域の学生は多くの方が、これらの操作を実習で覚え、本格的に活用するようになるかと思います。しかし、入学前にこういうソフトをいつか使うんだ、ということがわかっていれば、PC選びの指針になると思います。

このGIS、特に2回生以降、授業内で配布・使用されることが多く、地理学や地域観光学を専攻する上で大変重要なものなのですが、正直重いです。

なぜなら、GISを用いて地図を作成する、データを分析するといった際に、複雑な計算・処理が行われたり、地図が画面上に細かく描画されたりするため、PCにかなりの負担がかかります。

ただ、使い方と活用法を身につければ、これほど研究に力強いアプリケーションもありません。


地理研でGISを使用し作成した地図の例

また、GIS以上にオプショナルなアプリケーションですが、自分なりの地図を描くのに、Adobe Illustratorを用いる場面もあります。

例えば、2回生以降に受講可能な科目である「製図学実習」や「GIS実習」などの課題を進めたり、3回生以降に所属するのゼミでGISを扱ったりする場合、GISソフトないしIllsutorator・Word・Excel・ブラウザを同時に起動する機会が頻繁にあります。こうした状況にもある程度対応できるPCを購入することが、地域研究学域における一つの「コツ」といえるかもしれません。

【地域研究学域で学ぶ上で必要なPCの性能の具体例】

CPUの性能
:主要な処理を行う装置
 Intel Core i5以上(世代は新しければ新しいほど高性能・最新は12世代)
 Ryzenの場合も同等の性能以上

メモリの大きさ
:パソコン内で処理を行う際に使用可能な領域
 8GB以上(16GB以上だとなおよし)

記憶媒体の種類と容量
:データを保存可能な領域
 SSD240GB以上(HDDよりもSSDの方が主流)
 バックアップ用外付け記憶媒体(こちらはHDDでもOK)も忘れずに!

グラフィックボード
:グラフィックに関する処理を行う装置

 搭載されているとGOOD

画面
 フルHD(1920×1080)以上

(大学の共用PCよりも高性能のPCをオススメしています)

さらに、持ち運びするのに大き過ぎず重過ぎないサイズ(13~14型、だいたい1.5kg以下)でバッテリーの持ち時間がよいもの(理想は10時間以上)のWindowsノートパソコン
を選ぶとよいでしょう。

大学用パソコンの使いやすさ=持ち運びの容易さです。

大学の場合、小中高のように十数冊単位の教科書やノートを持ち運ぶという機会はあまりないため、通学時の主な荷物においてPCが占める割合は大きくなります。(人や受講する講義にもよりますが)

そのため、あまりにPCが大きい・重いと、その大きさ・重さが際立ってしまい、結果として、地味に使いづらいという不満感を覚えることがあります。

また、講義やゼミ、サークルなどでPCを用いたり、カフェや図書館、ラウンジなどで作業したりする際は、ノート型のものでないと難しいです。

デスクトップを自前のPCで用意するのは、PC中級者くらいになってからでいいと思います。

既にある程度パソコンについて通じている方は、予算に余裕があれば、高度な処理もサクサク行えるような高性能(ゲーミング)デスクトップと、それなりにGISやofficeソフトが動く軽量ノートを使い分ける、という形態でもいいかもしれませんね。

OSについて、基本的に大学のPCを用いる講義、特に1回生の方であれば全員受講するであろう「リテラシー入門」などではWindowsの使用が前提となります。さらに重要な点として、アプリケーションにはWindowsのみに対応しているものも多く、地域研究学域で一般的に使用するGIS「ArcGIS」もそのひとつであるため、Windowsを強くお勧めします。(余談:授業以外で見ると、PCでホラーADVなどのフリーゲームをプレイしたい人、あとAviUtlなどを用いて創作活動をしたい人であればもうWindows一択かなと)

オフィスソフト(Word・Excel・Powerpoint)は、立命館の学生である間は、無償でMicrosoft officeをインストールできますから、PCを入学前に買うタイミングで、オプションで付ける必要はありません。就職してから必要に迫られたら買うようにすればいいでしょう。

参考までに、各ソフトの推奨スペックのリンクを下に貼っておきます。
ArcGIS
 https://www.esrij.com/products/arcgis-desktop/environments/arcmap/
Adobe illsutrator
 https://helpx.adobe.com/jp/illustrator/system-requirements.html

3:PCってどこで買えばいいの?生協PCってどうなの?
PCに関しては完全に初心者で、在学中に一回は壊しそうだなぁという心配がある方は、迷わず生協のPCを買うことをお勧めします。
↓立命館生協のサイト
http://www.ritsco-op.jp/enter/manabi.html

さすが大学生協、性能が特段高かったり他と比べてかなり安価、、、ということはないんですが、大外れを引くこともないでしょう。
しかし、筆者は生協の回し者ではありませんので、
安価に比較的良い性能のPCを買える方法も載せておきます。

それはBTOパソコンです。BTOパソコンは、Build To Order の略で、受注生産品のPCですが、必要に応じてパーツをカスタムでき、しかも、優れたパーツを搭載しているにもかかわらず完成品市販のPCよりも安い!という特徴を持ちます。大体グラフィックボードも搭載されていますし、十数万円ほど出せば、先述した以上の性能のノートPCは買えるのではないでしょうか。

【代表的なBTOパソコン販売元】


このようなサイトも見比べてみて、自分にとって真に必要なPCを手に入れて、充実した大学生活を送ってくださいね!

また、生協パソコンにしろ各自で購入するにしろ、保証はケチらずしっかりと付けましょう。

筆者のパソコンはこれまでに3回、不調により修理に出しているのですが、長めの保証期間を付けていたため無料で済みました。ただでさえパソコンが使えず授業や課題等で困るというストレスの中、お金の心配をせずに済んだのはかなり大きかったです。パソコン、ちょっとしたことで壊れますし気付かないうちにやらかしますし、マジで保証は付けましょう。(もちろん精密機器なので大事に扱いましょう)(魂の叫び)

加えて、インターネット上の脅威に対応するためのセキュリティソフト、持ち運び時の故障を防ぐためのPCカバー(ケース)があればより安心です。

なお、特にBTOパソコンの場合、比較安価かつ軽量小型でそれなりに重い処理にも対応できるという一見無敵のノートPCが販売されていることも多いのですが、そういった機種はどうも構造に少々余裕がないことが多く、若干不安定なところがあると聞きます。BTOパソコンを購入する際には、ある程度安価&小型軽量と高性能のどちらを重視するのか検討したり、価格コムなどの口コミサイトでそのPCの長所短所を把握した上で、保証をしっかり付けて購入したほうがよさそうです。

4:地理研会員はどんなPCを買ったの?使い心地は?

(現在準備中...)

ちなみに筆者は、BTOパソコンメーカーの一つ、マウスコンピューターのPCを使用しています。予算は大体15万強(保証等込み)。CPUはIntel Corei7-10510U(つまり、インテル製のi7という中上位モデル第10世代のノートPC向け廉価版という意味)、メモリは16GB、SSDは500GBです。IllustratorやPhotoshopはしっかり、ArcGISはそこそこ動きます。WordやExcel、PowerPointに関しては概ねサクサク動きます。また、サイズは少し大きめの14インチで、一日持ち運んでいると少し重いなと感じる程度です。

2022年3月1日:改稿
(文責:松尾)

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