衣笠山可視域分析について -GISと実際の比較-

昨日の例会で我々地理学研究会のメンバーの数人が衣笠山に登りました。
衣笠山は当大学から一番近い山で、春休みということもあり、ちょっとした運動ついでにという経緯を踏まえて登りに行きました。
しかし、ただ登るだけではあまり面白くないので今回はGISの可視域分析というツールを使ってその分析と実際に見える眺望との比較を行いました。このGISの可視域分析とはDEMと呼ばれる標高データをGISに読み込んで分析をするのでこのような山頂から見える範囲の分析が出来るということであります。ただし、ビルなどの建造物や森林などは考慮していないので注意が必要です。

まずは衣笠山の中腹にある堀河天皇陵から見えた実際の眺望範囲とGISの分析の比較です。
実際の景色では木々が邪魔で見えづらかった部分はありますが、概ねGISの分析と合致していました。この写真では分かりづらいですが、日本電産、京セラ、京都タワー、くずはタワーシティという高層建造物ははっきりと見えました。

次に衣笠山の実際の山頂からの眺望とGISとの比較です。残念なことに衣笠山の山頂からの景色は全く見えませんでした。周りを木々が生い茂っておりとてもGISの分析した範囲は見えませんでした。しかし標高データからなら本来、衣笠山はこれだけ眺望範囲が見えるのでもったいないですね。

このようにGISで眺望範囲を分析することによって感覚的ではなく、客観的にこの地点からはあの場所まで見えるということが言えることになります。
また、GISの分析結果と実際に調査した結果の比較検討はとても勉強になることも改めて思いました。





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