敦賀市で予備巡検を行いました。 平成26年7月13日(日)

 


 7月13日(日)に敦賀市で予備巡検を行いました。
 都市班(3回生)は、敦賀の市街地や敦賀市立図書館で、主に敦賀市の防災に関する予備調査を行ったそうです。
 今回は、村落班(1,2回生)の予備巡検を中心に報告したいと思います。
 村落班は白木地区の調査を行っています。白木は敦賀市内にありながら、隣接する美浜町を通らないと行くことができない集落で、また、高速増殖炉もんじゅが立地しています。
 今回の予備巡検の主な目的は、白木にある海水浴場の来客を対象としたアンケート調査と、白木区長である、橋本昭三さんにお話を伺うことでした。
 列車を降りてすぐに、敦賀駅で都市班と村落班は別れました。ここからは完全別行動で、両者がこの日に再会することはありませんでした。
 レンタカーを借りて、村落班は白木へ。道路の案内標識で「原発」ではなく「原電」という略語を使っているのに新鮮な響きを感じました。予報では雨、朝から曇天というあいにくの天気で、海水浴客が来るのかどうか不安になりました。ですが、白木へ向かう途中にある、菅浜や竹波の海水浴場にはそこそこの人出があり、もしや、と少し希望が湧きました。結局のところ、海水浴客はいたのですが、取れたアンケートはたったの2枚のみと、調査としてたいへん心もとない結果になりました。8月に村落班で行う予備巡検を15日のみから15,16日と二日に増やし、今回取れなかった件数を挽回する予定です。
  アンケート調査は振るいませんでしたが、一方で、橋本さんから貴重なお話を拝聴することができました。橋本さんは、長年白木地区の村づくりに多大な貢献をされた方で、白木に咲くサクラやアジサイなどの花々は、橋本さんが村づくりの一環で植えられたものです。また、以前に敦賀市議を20年勤められるとともに、敦賀半島の原子力問題に精通し、もんじゅの建設に大きな役割を果たされました。さらに、橋本さんが、60年以上、のべ41000枚を超える和紙に記して続けてこられた、白木とその周辺に関する地誌的な調査および記録は学術的にも注目を浴びるもので、本巡検の際には、閲覧したい日付を事前に控えたうえで見せていただけるとのことです。橋本さんの遠縁にあたり今回の村落班調査のアポ全般をとっている江原さんを除き、村落班は橋本さんと初対面でした。にもかかわらず、初対面でお話しいただけるかどうか……と思うような、込み入った点も言及していただけたので、たいへんありがたかったです。
 
 白木の砂浜ともんじゅ
 橋本さんが植えられたアジサイ
 
 白城神社(集落名は白木ですが社名は白城、誤りではありません)のお堂
 毎年7月15日のお祭りで、このお堂を能舞台にして、観世流能楽師により翁能が行われる

 白木を後にして、関西電力美浜原発のある美浜町丹生と、日本原電敦賀原発のある敦賀市立石および浦底もまわりました。美浜原発の対岸にある原発PR館では、改めて原発を詳しく知るとともに、福島第一原発事故後に原発が取り組んだ災害対策についても知ることが出来ました。
 この日の村落班の夕食は、敦賀市街に戻って、ヨーロッパ軒のソースカツ丼をいただきました。
 美浜原発PR館
丹生の湊からみる美浜原発
 立石集落全景
 ヨーロッパ軒のソースカツ丼

以上、大まかではありますが、予備巡検の報告を終わります。

文責: 1回生 曽和

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